企業活動や、事業・サービスの運営をおこなう上で重要なのが、「何を目指しているか」、「どこに向かうか」といった、企業や事業・サービスの方針や、方向性になります。
多種多様な「ヒト」、「モノ」、「カネ」の経営資源によって構成される、会社(事業・サービス)だからこそ、方針や方向性を統一し、示す必要があります。
会社(事業・サービス)の進むべき方針や方向性が統一されていなければ、どうやって経営資源を活用していいかわからなくなってしまいます。
方針や方向性があるからこそ、それらを実現するために、会社(事業・サービス)は思考や実行をすることができます。
企業活動とは、進むべき方針や方向性といった軸があることを前提とし、その軸に経営資源が肉付けされ、実行していくことが理想です。
企業の目的はなんでしょうか?実は第一義としては利益追求ではありません。意外に思われる方もいるかもしれませんね。
企業体にとって重要なことは、その組織の目的と使命を果たすことになります。あくまでも利益とは、その目的、使命を果たすための、ひとつの必要な条件になります。
これは当たり前のことで、利益追求=お金儲けを目的にした企業は、「何を目指しているか」、「どこに向かうか」が不明確になってしまいますよね。
あなたが所属している会社や、あなたの会社がお金儲けを目的にしているとするならば、明日から何をすればいいのかわからなくなってしまいませんか?
この辺りの話に興味があれば、『マネジメント(著:ピーター・F・ドラッカー)』をぜひ読んでみてください。よりビジネスに対する理解が深まります。
少し話は脱線しましたが、それだけ会社(事業・サービス)の進むべき方針や方向性は重要だということ。
その会社(事業・サービス)の進むべき方針や方向性を明確化するためのキーワードが、「ミッション」、「ビジョン」、「バリュー」になります。
今回は、「ミッション」、「ビジョン」、「バリュー」について、ていねいに解説していきます。
これらは、企業活動の効率化や意思決定に重要な要素です。しっかり理解して、企業活動を加速させていきましょう。
ミッション・ビジョン・バリューの意味と意義
経営学者であるピーター・F・ドラッカーは、2003年に出版した著書『ネクスト・ソサエティ』の中で、ミッション・ビジョン・バリューの重要性を伝えています。
企業にとっての最大の課題は、その社会的正当性を示すことであり、そのために、ミッション・ビジョン・バリューが欠かせないのです。
ドラッガーは、それ以外の機能はすべてアウトソーシングできると著書で述べています。
ミッション・ビジョン・バリューとは何か。まずは言葉の定義からおこなっていきましょう。
ミッション・ビジョン・バリューという言葉は、はじめて聞いたとしても、会社方針や、企業理念、経営方針は聞いたことがあるかもしれません。
それらの意味と関係性を紐解きながら、解説していきます。
まずは、会社(事業・サービス)の進むべき方針や方向性を「会社方針」とまとめます。日本語の意味合い的にもわかりやすいですね。
ミッション・ビジョン・バリューをまとめて、「企業の経営方針」である、とドラッカーは提唱しています。ドラッカーのいう「企業の経営方針」は、「会社方針」になります。
「会社方針」とは、企業のミッション・ビジョンと、それらを実現するための経営理念や事業計画、人事諸制度を総称したものと定義しましょう。
会社方針としてまとめられた概念を、細分化して表現をしています。
補足をすると、会社方針と、ミッション・ビジョンはニアイコール(≒)であると私たちは捉えています。
あくまでも「会社方針」という本来の言葉の意味と、日本人の概念として「会社方針」に価値観や行動指針が含まれていないことが多いため、それらを考慮しています。
感覚や言葉遊びだという批判もありそうですが、多くの日本の企業が設定している「会社方針」と、ドラッカーの提唱する「企業の経営方針」とでは齟齬がある、という実情を鑑みて定義しています。
「会社方針」とミッション・ビジョン・バリューの関係性については理解できましたか?
それでは、「会社方針」を構成するミッション・ビジョン・バリューについて、具体的に解説します。
サービスのミッション・ビジョン・バリューを設定している企業も少なくないです。
目的や使命があるからこそ、それを体現する理想像や展望があり、そのための価値観や行動指針がうまれます。
ミッション・ビジョン・バリューは、川で例えるならば、ミッションが水源、ビジョンが上流、バリューが下流といえるでしょう。
ミッションという水源の性質(水質や場所など)が、ビジョンという川の性質(川が流れる場所や水流の速さなど)に発展し、企業活動という川の性格(規模や流れる土地など)を決めていきます。そしてバリューという下流では、いくつかの支流になっていきます。
それらが最終的に、ステークホルダーという海につながる、というイメージをしてもらうとわかりやすいです。
川は海につながるときに、さまざまな地形を形成します。砂浜海岸だったり、リアス海岸だったり・・・
バリューという下流は、ステークホルダーという海に対して、カタチを変えて、流れていきます。
形成する海岸が、ブランディング、エンゲージメント、顧客生涯価値、利益や利潤といった企業活動の結果であるといえましょう。
あくまでもミッションを起点とした企業活動の結果として、利益や利潤が生み出されることも理解できたと思います。
それぞれの結果が海から雲になり、雨になることで、ミッション・ビジョン・バリューという川を育んでいくのです。
川は海へ流れ雨となり、さらに川を育むことや、土地を大切にしなければ川が死んでしまうことも、企業活動のサイクルと似ていますね。
何を大切にしてはじまったか、何を大切にしているかもわからないほど川が大きく長くなっていしまっているケースもあります。改めて源流を大切にしてみましょう。
ミッション:企業が果たすべき目的・使命
「ミッション(Mission)」とは「目的」や「使命」という意味を持ちます。
ミッションは、企業がどのような価値を社会に発信するのか、企業の社会における役割や存在意義を示したものになります。
企業理念ともいいますが、企業として大切にしている価値観や行動指針を、社会性の観点で設定します。
ビジョン:企業の理想像と展望
「ビジョン(Vision)」とは「理想像」や「展望」という意味を持ちます。
ビジョンは、ミッションを達成するために、企業として掲げている目標を指します。実際に企業で取り組んでいることや心がけていることなど、より具体的な内容になります。
バリュー:企業の価値観と行動指針
「バリュー(Value)」とは「価値」という意味を持ちます。
バリューは企業経営における、経営や社員の行動指針といった、社内視点の大切にしている価値観や行動指針になります。
それらを実現するために、大事にしている価値観や行動指針が「バリュー」といえます。
- 会社方針:企業のミッション・ビジョンと、それらを実現するための経営理念や事業計画、人事諸制度を総称したもの。
- ミッション:企業の、社会における役割や、存在意義を示したもの。どのような価値を社会に発信し続けるのか、社外視点の大事にしている価値観や役割。普遍的ではあるが、時代に対応できるものが好ましい。(=企業理念)
- ビジョン:ミッションを達成するために、企業として掲げている目標・在るべき姿。実際に取り組んでいることや心がけていることなど、より具体的な内容になる。中長期的に実現したい状態をしめす。時代や経営状況によって流動性がある。
- バリュー:企業経営における、経営や社員の行動指針といった社内視点の大事にしている価値観や行動指針。継承されているものや、経営者ごとに変化するものがある。(≒経営理念)
その他の関連キーワード
ミッション・ビジョン・バリュー以外にも、会社方針に関連するキーワードがいくつかあるので、紹介します。
ミッション・ビジョン・バリューふくめ、意味の範囲や解釈が変わってくるので、いろいろな経験や知識を通して、あなたがしっくりくる定義をしていくことも大切です。
ミッション・ビジョン・バリューというフォーマットで決めなければいけないというルールはないので、しっくりくる設定を探求してみましょう。
- フィロソフィー:企業体が共有してもつべき意識・価値観・考え方(哲学)のこと。ミッション・ビジョン・バリューを設定・実現するためにもつべき哲学。ミッションより、より根源的な思想といってもよい。
- スピリット:ミッション・ビジョン・バリューを企業活動で実現していくために、組織を構成するメンバーの思考や行動の指針を表現したもの。クレドや行動指針、社訓といわれることも。
- スローガン:ミッションをシンボル化したキャッチフレーズ。ステークホルダーに対してわかりやすく企業を表現することでブランディングにつながる。
- 企業理念:ミッションとほぼ同義。企業が果たすべき目的や使命に加えて、根本的な考え方や在り方といったバリューの表現もふくんでいることが多い。ミッション(≒企業理念)をより限定化し、企業としての在り方を表現を社是という。
- 経営理念:企業経営における、大事にしている価値観や行動指針。経営の切り口で設定したバリュー。
ミッション・ビジョン・バリューが必要な理由
ミッション・ビジョン・バリューの意味と意義は理解できましたか?
では、なぜミッション・ビジョン・バリューが必要なのか、考えてみましょう。
冒頭でも説明しましたが、会社(事業・サービス)の進むべき方針や方向性が統一されていなければ、どうやって経営資源を活用していいかわからなくなってしまいます。
経営者は迷ってしまいますし、社員は何を基準にして、仕事をしていけばいいのか、思考も議論も実行もできません。
ミッション・ビジョン・バリューがあることで、企業活動のベクトルを揃えることができるわけです。
会社方針を浸透している企業の67.6パーセントが、直近5年の業績を向上させているという調査結果もあります。
今は勢いがあって利益も出ているから、そんな深いことを考えなくてもいい、と主張する経営者や社員もいるでしょう。
しかし、企業活動が大きな壁にぶつかったとき、もしくは、大きな方向転換をしなくてはいけないときに、ミッション・ビジョン・バリューがなくては、迅速な意思決定を行うことはできません。そのうちに倒産というケースも多くあるでしょう。
企業活動が大きな転換を迎えるときに、考えなくてはならないこと、準備をしなくていはいけないことがたくさんあります。
事業計画の作成や、事業資金の調達、マーケティングリサーチ、メンバーの採用、人脈の発掘・・・数え切れませんね。
これらは、いかに人知を尽くしきれるかがポイント。このようなフェイズにおいてこそ、ミッション・ビジョン・バリューが重要になります。
企業活動のベクトルを統一せず、それらを実行することができるのでしょうか。
多種多様な、「ヒト」、「モノ」、「カネ」の経営資源をひとつのベクトルに統一することができる会社方針、つまりミッション・ビジョン・バリューを用意しておく必要があるというわけです。
01. 企業活動のベクトルが統一することによる活動の効率化
会社方針としての、ミッション・ビジョン・バリューを設定することができれば、企業活動のベクトルが統一されて、企業活動の生産性や迅速性が向上します。
経営層はどうしても、企業の生き死ににダイレクトに関わってくる利益追求や経営資源にフォーカスしがちですが、判断基準に、ミッション・ビジョン・バリューを加えることで、本当にやるべきことを明確化できるようになります。
企業のステージに関わらず、企業の目的や使命が蓄積し、今の企業をかたちづくっています。
ミッション・ビジョン・バリューを軸にした経営判断は、結果的にその企業の強みを引き出すケースに発展します。
02. 共感による顧客生涯価値(LTV)の向上
ある一定の水準を超えたモノ・サービスがあふれる現代では、消費者は自身が共感したモノ・サービスを選択する傾向にあります。
そのため、企業は、モノ・サービスを通じてストーリーを展開して、顧客に共感してもらう必要があります。
コンテンツマーケティングやD2Cに挑戦するためにも、ミッション・ビジョン・バリューは重要になります。
本来、ミッション・ビジョン・バリューがあって、はじめて提供するモノ・サービスがあります。
創業者のマインドにはあるはずのものなので、マーケティングやプロモーションを行う際には、改めて自社のミッション・ビジョン・バリューを認識、もしくはバージョンアップをして、役立てましょう。
03. 企業が求める人物像の獲得
ミッション・ビジョン・バリューは、採用や教育にも役立ちます。
会社方針、自社ニーズの人物像を明確化することで、採用担当者と受け入れ部署が同じレベルで認識し、お互いに「どんな人物をどんな方法で採用するべきか、どんな環境でどのように育てていくべきか」を議論し、明確化することができます。
同じ方向を見据え、部署間を超えて協力し合うことで、良質な人材の獲得、良質な人材への育成を実現できるでしょう。
会社が向かうべき方向性、いわゆる「会社方針」に共感してジョインしたメンバーは、後述するエンゲージメントも高く、自社にとって良質な人材(必要な人材)に育ってくれる可能性が高いです。
04. 社員のエンゲージメントの向上
企業経営において「エンゲージメント」という概念が着目されはじめました。
エンゲージメントとは、組織とメンバーの成長の方向性が連動していて、互いに貢献しあえる関係のこと。
会社方針に共感し集まった社員は、会社に対して愛着をもち、会社の成長につながる個人の成長を意識した行動をとります。
これは会社がそのように社員に仕向けているわけではなく、ミッション・ビジョン・バリューに共感してジョインしたメンバーだからこそ、組織とメンバーの利害関係が一致しているために、互いに貢献しあえる関係を構築することができます。
既存社員にも、ミッション・ビジョン・バリューを浸透させることによって、エンゲージメントが高まる可能性もあります。
社員のエンゲージメントを高めるために、会社方針を歪めることは、やめたほうがいいでしょう。
残酷な言い方にはなりますが、自社にとって良質な人材を育てていくための、自浄作用の期間だと思って、去るものは追わないというのが、お互いにとって幸せです。
- エンゲージメント:組織とメンバーの成長の方向性が連動していて、互いに貢献しあえる関係のこと。
ミッション・ビジョン・バリューの設定
ミッション・ビジョン・バリューについて、意味と意義を解説し、その必要性を展開しました。理解を深めることはできましたか?
それでは、実際にミッション・ビジョン・バリューを設定していきましょう。
- 企業・事業・サービスのイメージを膨らませる
今までの企業理念や経営理念を大切にしながら、改めて、企業・事業・サービスが「何を目指しているか」、「どこに向かうか」、「何を大切にしているか」をクラウドマップやブレインストーミングでイメージする。
- イメージを社会性や経営的観点から整理する
マインドマップによってイメージがアウトプットされたら、社会に対する考え方や、経営に対する考え方などの切り口で抽出・整理する。
- ミッション・ビジョン・バリューをコピーライティングする
ミッション・ビジョン・バリューの方向性が決まったら、その方向性の中でコピーライティングをしていく。
01. 企業・事業・サービスのイメージを膨らませる
企業理念は多くの企業が掲げていると思いますが、経営としての在り方や、社員の行動指針など、企業理念=経営理念として設定されていることが多いです。
今までの企業理念や経営理念を大切にしながら、改めて、企業・事業・サービスが「何を目指しているか」、「どこに向かうか」、「何を大切にしているか」をクラウドマップやブレインストーミングでイメージしていきましょう。
このイメージの段階で、潜在的には、ミッション、ビジョン、バリューを整理しています。
いきなりミッション・ビジョン・バリューを考えるのは至難のワザですので、何を大切にしているかを基軸に考えていくといいです。
マインドマップを使って、思いつくままに何でも書き出してみましょう。
マインドマップとは、思考法のひとつ。中心にテーマを設定し、そこから関連される事柄を書き出し、ふくらませていきましょう。
文字に書き起こし、思考を可視化することで、アイデアとアイデアを結びつけ、カタチにしていくことができます。
画像は、高級旅館の新規事業を立ち上げるにあたり、ミッション・ビジョン・バリューを考えるという設定で、マインドマップを作成してみました。
こうしてみると、お客さまへの想いと従業員への想いは離れているように思えますが、マインドマップをつくる段階では問題ありません。
頭から何も思い浮かばなくなるまで、どんどんアウトプットしていきましょう!
02. イメージを社会性や経営的観点から整理する
マインドマップによってイメージがアウトプットされたら、社会に対する考え方や、経営に対する考え方などの切り口で抽出・整理していきましょう。
先ほど紹介したマインドマップの例を、カテゴリーに分けてしてみました。
社会性はパープル、経営的観点はブルー、エンゲージメントはイエロー、顧客生涯価値はグリーンで分けています。
例えば、「従業員の働きやすさ」は会社内部に対する考え方なので、バリューであり、さらに細分化すれば、経営理念といえます。
「お客さまの笑顔」や「お客さまへのおもてなし」、「お客さまに素敵な思い出をつくっていただきたい」は、まさにミッションになっていきそうですね。
「自社ブランドを強めていきたい」のはなぜか、「真のおもてなしをお客さまに届けたい」からなど・・・
03. ミッション・ビジョン・バリューをコピーライティングする
ミッション・ビジョン・バリューの方向性が決まったら、その方向性の中でコピーライティングをしていきましょう。
キャッチーでオリジナリティのあるコピーは、企業活動においてもいい働きをします。
ミッションは、あまり長くせず、想像の余地があるコピーにするといいです。
ミッションからビジョン、バリューが生まれるので、ビジョン、バリューと下流にいくにつれて具体性を増すようなコピーにしていきましょう。
ミッション・ビジョン・バリューは、それぞれ「キャッチコピー+説明文」という構成でつくることをおすすめします。
キャッチコピーだけですと、目は引いても、そのキャッチコピーに隠れている背景や想いが伝わりにくいですよね。
説明文で、キャッチコピーを設定した背景や、キャッチコピーに対する想いについて補足を入れると、より社内・社外の認識が一致しやすくなります。
ミッションは時代に対応できるものが好ましい、ビジョンは時代や経営状況によって流動性がある、と定義しましたが、ミッション・ビジョン・バリューは、会社の節目や過渡期において考えてみてもいいでしょう。
一度決めたら守っていかなければいけないというものでもなく、実際の企業活動において柔軟的に捉えておくといいでしょう。
ミッション・ビジョン・バリューの事例
ミッション・ビジョン・バリューは、あらゆる企業が設定しています。
どうしてもアイデアが浮かばない時は、企業のミッション・ビジョン・バリューを参考にしてみるのもいいでしょう。
ここからは、いろいろな企業のミッション・ビジョン・バリューを紹介していきます。
企業理念や会社方針、ミッション、ビジョン、バリュー、フィロソフィーといった、キーワードで設定されていることもあります。
自分なりに解釈をしてみて、分析すると楽しいですよ。
サントリーホールディングス株式会社
サントリーグループの約束 | 水と生きる |
わたしたちの使命 | 人と自然と響きあう |
わたしたちの志 | Growing for Good |
わたしたちの価値観 | やってみなはれ/利益三分主義 |
みなさんも一度は聞いたことがあるかもしれません。サントリーの「水と生きる」。
サントリーは、ミッション・ビジョン・バリューを設定するメッセージとして「水と生きる」を設定しています。
シンプルでわかりやすいメッセージを設定することで、ミッション・ビジョン・バリューを、企業体、社員、顧客をはじめとするステークホルダーに対して浸透させることができています。
会社が大切にしていることを、フィロソフィーやメッセージとして表現している企業も多いです。
株式会社グッドパッチ
ミッション | デザインの力を証明する |
ビジョン | ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる |
2020年06月30日に日本のデザイン会社としてはじめて上場した、グッドパッチのミッション・ビジョンです。
表層的なビジュアルデザインだけではなく、本質的な価値を見出し、価値を最大化させるという、本来のデザインの役割を主張するグッドパッチらしいミッションになっています。
「なぜデザインに向き合うのか」というウェブページでグッドパッチが自ら解説をしているので、興味があればチェックしてみてください。
株式会社Lipple
ミッション | リテラシーの目覚めによる、イノベーションの実現 |
スローガン | Sense Literacy. |
私たちは、ウェブサイトやシステムは、導入しただけでは、まったく効果を発揮せず、ウェブサイトやシステムについて、実践的に使いこなすためのリテラシーが必要だと考えています。
モノ・サービスではなく、リテラシーを提供する企業としての自負をこめて設定しました。
まとめ
「何を目指しているか」、「どこに向かうか」、「何を大切にしているか」・・・
そのような問いに対して、常に明確な答えを用意しておくことが重要であることは、個人においてもいえるでしょう。ミッション・ビジョン・バリューは、就職活動での自己分析に似ていますね。
ミッション・ビジョン・バリューという概念で会社方針を整理することは、企業活動を加速させることにつながります。
企業にとっての最大の課題は、その社会的正当性を示すことであり、そのためにミッション・ビジョン・バリューが必要になります。
記事内でも述べましたが、それ以外の機能はすべてアウトソーシングできるとドラッカーは提唱しています。
企業活動を分割し、構成するメンバーに権限と責任を譲渡することもアウトソーシングであるといえます。
ミッション・ビジョン・バリューを浸透させ、経営資源のブラッシュアップをしていきましょう。
みなさんもミッション・ビジョン・バリューの設定にチャレンジしてください!
ミッション・ビジョン・バリューのことなら
Lippleにご相談ください
あなたのメッセージを、あなたが届けたい対象に正しく伝える。 ユーザーにとって価値のある情報を適切に発信し、行動を促す。 信頼関係を構築できるコンテンツをユーザーに届けることが真のプロモーションであり、コミュニケーションの本質です。